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南病棟は回復期リハビリテーション病棟で、脳血管疾患、大腿骨頚部骨折などの理由でADL(日常生活動作)に支障をきたした患者さんが寝たきりの防止と在宅復帰を目的とした集中的なリハビリテーションを行うために入院されています。 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士などの多職種が共同で、個々の患者さんに応じたリハビリテーションプログラムを作成し、家庭に戻っても困らずに生活できるように、ADLの自立を目指したリハビリテーションを実施しております。
・病床数 40床 (個室 10室、2人部屋 1室、4人部屋 7室)
・看護師 13対1 ケアスタッフ 30対1
病棟では、発症前に近い規則正しい日常生活が送れるよう復帰の援助に力を入れています。午前・午後とリハビリテーション以外の時間をベッドで過ごすのではなく、病棟のホールを利用し、余暇活動のレクレーション活動を行っています。
患者さん1人に対して看護師、セラピストが専属で担当するプライマリー制と、365日切れ目のないリハビリテーションの実施体制により、患者さんが安心、充実してリハビリテーションに専念でき、1日も早く退院できることを願って支援しています。
当院回復期リハビリテーション病棟では、在宅復帰を目指す患者さん・ご家族に対して、病歴・既往歴、身体的・社会的・精神的側面などの情報を細かく収集します。また、「退院後の生活」に関する詳細な情報を収集し、それを元に在宅復帰に向けた具体的な計画を担当者が立案します。そのため、自宅を訪問させて頂き、家屋調査や外出訓練を行うことがあります。
回復期リハビリテーション病棟では、在宅復帰を目指すほぼ全ての患者さん・ご家族に対して、「退院前在宅訪問(家屋)調査(指導)」を実施しております。自宅訪問に際して、患者さん・ご家族、担当リハビリスタッフが在宅訪問に同行することはもちろんのこと、当院では「訪問リハビリスタッフ」「家屋改修(福祉用具)業者」なども参加して、患者さん・ご家族の在宅復帰・社会復帰を支えています。また、当院に併設されている通所リハビリ・ショートステイや、重度認知症デイケア・訪問リハビリ等患者さんの状況に応じた連携も行っております。見学や体験入所も可能ですので、お気軽にご相談ください。
当院の患者さんは高齢者が多く、回復期だけではなく、維持期、緩和の患者さんもいらっしゃいます。
そのような環境で求められているものは必ずしも病気の治癒ではなく、患者・家族のQOL(人生の満足度)の向上です。患者さんのQOL向上に向けて本人である患者さんも力を合わせて家族・医療者・地域と一緒に行っていきたいと思います。また、回復期リハビリテーション10の取り組みを基本に取り組みを行っています。